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名古屋演劇教室周辺情報 小熊ヒデジ出演

俳優館 シェイクスピア リーディング・シアター

ペリクリーズ

訳=松岡和子  台本・演出=木村 繁

公演は終了しました。沢山の皆様のご来場、ありがとうございました。

 シェイクスピア作品は、ご大層で難しく、しかも上演時間が長くて観るのは大変、その上リーディング公演ともなればなおさらである、とお思いになってはいませんか。たしかに、上演時間が三時間を悠に越え、登場人物も膨大で、セリフの言い回しも直感的には分かりづらい、というのがシェイクスピアの一般的なイメージかもしれません。ところがこの『ペリクリーズ』、非常にシンプルな物語であり、しかもシェイクスピア戯曲の魅力的なエッセンスが沢山詰まっていて、さらに随所に笑いも起きる、という、とても親しみやすい作品です。故に、シェイクスピア作品の中では知名度が低いにもかかわらず、世界中の名演出家が幾度も取り組み、上演作品は意外なほどの高評価を得るのが『ペリクリーズ』です。

 今回の、俳優館版『ペリクリーズ』は、俳優館の後藤好子、谷口真規を始め、客演に、小林正和、小熊ヒデジ(てんぷくプロ)、久川德明(劇団翔航群)、ヤストミフルタ(ノックノックス/ユニークポイント)、いのこ福代、ジル豆田(てんぷくプロ)等実力派俳優を迎えました。上演時間も90分程度を予定しています。シンプルで魅力的な物語を、リーディング公演という言葉のみの表現だからこそ伝わる、より豊な、より奥深く広いイメージを持つ『ペリクリーズ』としてお届けします。先にも述べましたように、シェイクスピア戯曲の魅力的なエッセンスが沢山詰まった作品です。初めてシェイクスピアに触れる方にもお勧めです。この機会に、是非ともお誘い合わせの上、ご来場下さい。

cast

小林正和

小熊ヒデジ(てんぷくプロ)

久川德明(劇団翔航群)

ヤストミフルタ(ノックノックス/ユニークポイント)

稲垣僚祐
伊藤天馬(代々木アニメーション学院名古屋校)
いのこ福代

ジル豆田(てんぷくプロ)

後藤好子(俳優館)
谷口真規(俳優館)

平本秋穂(俳優館)

time table

■2016年

5月19日(木)19:00

5月20日(金)14:00/19:00

5月21日(土)13:00☆/18:00

5月22日(日)11:00/16:00

 

☆終演後に企画者、俳優、演出者と観客とで行うアフタートークがあります。

料金

2,500円(日時指定・全席自由)

*各回50席限定

*『お気に召すまま』との2演目セット券あります(4,500円)

*リピーターの方は2,000円(パンフレットをご持参ください)

チケット取扱

★下記予約フォームより、チケットご予約受け付けています(小熊ヒデジ扱い)。お申込み頂きますと、48時間以内に確認のメールをお送りします。万一、確認メールが届かない場合は、こちらから、または、090-9929-8459までご連絡下さい。

★お電話でのご予約も、090-9929-8459にて承ります。

★名古屋演劇教室のコンタクトフォームからも承ります。お名前・ご希望日時・枚数・お電話番号を記載の上、件名を『ペリクリーズ予約』として頂き、お申込み下さい。

会場

俳優館スタジオ

 

*最寄り駅:地下鉄伏見駅、大須観音駅

*名古屋市中区栄1−22−17 2階

*名古屋舞台芸術協会内

一階はヤマト運輸

☞ グーグルマップ

staff

訳=松岡和子

台本・演出=木村繁

企画・製作=森釗

舞台監督=加藤敦雄

衣裳=中矢恵子

宣伝美術=楚勉、杉江智子

主催・お問い合せ

ようこそ、地中海の船旅へ

私が俳優館で演出した『ジュリアス・シーザー』と『マクベス』は、共に政治を扱う壮絶なテーマでした。『ペリクリーズ』は装い変えてシェイクスピア晩年のロマンス劇と云われる戯曲です。今のシリアからギリシャへ、さらに北アフリカやヨーロッパへと、地中海を船で漂泊するペリクリーズの遍歴物語です。これを読んでいると、今日の難民ボートそのものです。地中海に水葬された妻の、棺から復活。港町の娼婦宿に売られた娘との再開。女神ダイアナの軌跡などは、神話的なロマンに溢れ、語り手・ガワーが漕ぐ艪の軋みは、皆様を地中海の奇跡へと遭遇させることでしょう。

(演出/木村繁)

ペリクリーズ あらすじ

古の詩人ガワーが語る、タイアの領主ペリクリーズの波乱万丈の物語。ペリクリーズは、アンタイオケの王女との結婚を願い出るが、王女が父アンタイオカス王と近親相姦の関係にあることを知ってしまう。アンタイオカス王の刺客から逃れるために旅に出たペリクリーズは、数奇な巡り会わせでペンタポリス(リビア)の王女タイーサと結婚し、タイアへの帰航の途中で娘マリーナを授かるが、タイーサは出産で命を落とし、その遺体は棺に入れられ海に流される。幼いマリーナをひとまずターサスの太守に預け自分の国に戻るペリクリーズ。一方、妻タイーサの棺はエフェソスに流れ着き、医師の力で奇跡的に息を吹き返した彼女はそこで巫女として暮らすことを決意する。ターサスで成長したマリーナは海賊に誘拐されてしまう。娘が死んだと知らされ、失意の中再び旅に出たペリクリーズは、ミティリーニで売春宿に売られていたマリーナと偶然にも再会する。その後、女神ダイアナの導きでエフェソスへ向かったペリクリーズ親子は、タイーサと再会し、マリーナとミティリーニの太守との結婚も決まり、大団円を迎える。

俳優館

tel:052-203-8721

fax:052-203-8729

mail:ttm-mr@ss.iij4u.or.jp

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中日新聞 2016年6月8日夕刊 劇評

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