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名古屋市芸術創造センター演劇アカデミー修了公演
『科学する探偵』
〜名古屋から乱歩を支えた作家・小酒井不木の生涯~
作・演出:はせひろいち
(劇団ジャブジャブサーキット)
愛知県蟹江町に生まれ、医学者・探偵小説作家の二つの顔を持った小酒井不木。彼は日本を代表する探偵小説作家・江戸川乱歩を励まし、支え続けました。今年の演劇アカデミーは、そんな2人の交流を描いた、はせひろいち書き下ろしの新作ミステリー『科学する探偵〜名古屋から乱歩を支えた作家・小酒井不木の生涯』を上演。 オーディションにより選ばれ、約4か月間の練習を積んだ演劇アカデミー受講生33名と共に、佃典彦、天野天街、火田詮子、小熊ヒデジの名古屋演劇シーンを牽引する俳優四氏が共演。どうぞお観逃しなく!
■2018年 全2ステージ
○2月24日(土)19:00開演
○2月25日(日)15:00開演
*開場は開演の30分前。
日程
○一般:2,000円
○学生(高校生以下):1,500円
○友の会・障がい者等:1,800円
*未就学児のご入場はご遠慮ください。
*高校生以下の方は学生証を受付にてご提示ください。
*障がい者の方は、ご本人と付き添い一人まで割引料金でお求めいただけます。ご来場時に会員証、障がい者手帳等をご提示ください。
料金
チケット取扱
名古屋市芸術創造センター
名古屋市東区葵一丁目3番27号
TEL 052-931-1811
■交通アクセス
・地下鉄東山線「新栄町」下車 1番出口より北へ徒歩3分
・地下鉄桜通線「高岳」下車 3番出口より東へ徒歩5分
会場
staff
お問い合せ
★上記予約フォームからの受付は、2月23日(金)午前9時までです。
□照明:福田恒子
□音響:椎名KANS(株式会社ガレッジ)
□衣装:木場絵里香
□デザイン:石川ゆき
□舞台監督:岡浩之
□舞台美術:JJC工房
□主催:名古屋市文化振興事業団[芸術創造センター]
□助成:平成29年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
□後援:名古屋市教育委員会
名古屋市芸術創造センター
TEL:052-931-1811
★名古屋市芸術創造センター、名古屋市文化振興事業団チケットガイド、チケットぴあでもお求めいただけます。
託児サービスご利用ください。
未就学児(満一歳以上)対象
お子様一人あたり託児料500円
2月14日(水)までに芸術創造センターまで電話でお申し込みください。
本公演の半券持参で、Visitors・空の驛舎『かえりみちの木』公演の前売券が500円割引、当日券が800円割引になります。ぜひこの機会に、両公演併せてお楽しみください。詳細はこちらから。
空の驛舎『かえりみちの木』
2月24日(土)・26日(日)@ナビロフト
作・演出
はせ ひろいち
劇作家、演出家、劇団ジャブジャブサーキット代表。1960年、岐阜市生まれ。岐阜大学卒業後、新聞社勤務を経て演劇畑に。書き下ろし戯曲は110本を越す。観客との想像力共有をアテにした繊細な会話研究、知的エンターテイメントが身上。松原・若尾記念演劇賞、名古屋市芸術奨励賞など受賞多数。過去3回岸田戯曲賞の最終ノミネートに残るが受賞は逃す。現在、日本演出者協会理事、日本劇作家協会員。岐阜大学、静岡文化芸術大学、名古屋音楽大学などで非常勤講師。
出演
本公演最大の話題は、なんと言っても、佃典彦・天野天街・火田詮子・小熊ヒデジの、名古屋演劇シーンを牽引する四氏が揃って出演することでしょう。俳優としては勿論、四氏合わせれば、劇作家、演出家、プロデューサー、更には、映画監督、歌手など様々なクリエイティブな側面が万華鏡の如く煌きます。そしてそれを統括し、作・演出を手がけるのは東海地区を代表する演劇人・はせひろいち氏。まさに夢の組み合わせであり、間違いなく今年上半期最大の話題作です。フレッシュなアカデミー受講生33名と共に、ダイナミックに、繊細に、そしてミステリアスにお贈りする『科学する探偵』をどうぞお観逃しなく。
佃典彦(つくだのりひこ)
1964年名古屋生まれ・在住。劇作家・演出・俳優。劇団B級遊撃隊主宰。日常に突飛な事件を入れ込んで人間の本質を探る不条理系の作風。児童劇、映 画・TV シナリオなども数多く執筆。〆切を守ることから「名古屋のミラーマン」の異名を持つ。第三回名古屋市文化振興賞。第四回読売演劇大賞優秀作品賞。第五十回岸田國士戯曲賞 など受賞多数。
天野天街(あまのてんがい)
劇作家・演出家。1960年愛知県一宮市生まれ。1982年、少年王者舘を旗揚げ。1998年より《KUDAN Project》で海外公演を開始。演劇、映画、ダンス、人形劇、コンサート、ファッションショー等の演出、漫画執筆、デザインワーク、エッセイ等を手掛ける。2017年11月には、同じ小酒井不木を題材とした少年王者館番外公演『人工恋愛双曲線』を演出・上演した。
火田詮子(ひだせんこ)
高校在学中、名古屋のアンダーグランド演劇界の草分け「シアター36」に参加。その後、45年にわたり、出産子育て中も休むことなく舞台に立ち続け、名古屋演劇史に残る数々の舞台に出演。叙事と叙情を行き来できる役者として、その評価は高い。また、演劇以外にも活動の場を広げ、映画出演、朗読、ブレヒトソングのライブなども行っている。現在クセックACT出演を主軸に、他にも様々なライブ・公演を行っている。
小熊ヒデジ(おぐまひでじ)
1985年、てんぷくプロ旗揚げに参加。以後、名古屋を拠点として俳優を中心とした演劇活動を開始。劇団活動以外にも、プロデュース公演や他団体、他地域への客演多数。1998 年、KUDAN Project を始動、他都市や海外での公演活動開始。2008年、名古屋演劇教室を設立、より広い視点に立った地域演劇文化振興活動を行う。2005年名古屋市芸術奨励賞受賞、同年松原英治・若尾正也記念演劇賞受賞、2014年 CoRich舞台芸術祭り俳優賞受賞。
演劇アカデミー受講生33名
2017年9月のオーディションを経て集った精鋭33名。幅広い年齢層のメンバーが芸術創造センターの舞台に登場します。(下記稽古風景は、芸術創造センターフェイスブックより)
『科学する探偵』は、演劇アカデミー33名に加え、名古屋演劇シーンを牽引する、佃典彦(劇団B級遊撃隊)、天野天街(少年王者舘)、火田詮子、小熊ヒデジ(てんぷくプロ)の四名が共演、そして作・演出は劇団ジャブジャブサーキットのはせひろいち氏。この5名が一堂に会する公演は、この先、果たして実現できるのかどうかというくらい激レアな超話題作。本作品は、日本のミステリ小説の黎明期、名古屋在住のミステリ作家であり医学者だった小酒井不木とその周辺を巡る物語です。ミステリファンならばグッとくるシーン満載のこの公演、はせひろいち氏の緻密な筆先から紡ぎ出される物語は、総勢37名の出演者を得、精密且つダイナミックに展開、スリリングで上質なミステリ・エンタテイメントとして上演されます。予備知識がなくても充分に楽しんでいただけますが、より一層楽しんでいただくために、劇中に登場するいくつかのキーワードをご紹介します。(構築中です)
小酒井不木
こさかいふぼく
1890年10月8日生(愛知・蟹江)ー1929年4月1日没(名古屋)。推理小説家、医学者。本名:光次(みつじ)。1914年東京大学医学部卒業。東北大学教授(1920)となったが病気のため退職。随筆『学者気質』(21)で注目された。以後、医学的研究の解説に海外推理小説を多く引用して、日本の推理小説に影響を与えた。みずからも『恋愛曲線』(26)、『疑問の黒枠』(27)、『闘争』(29)などを書き、科学に立脚した本格推理小説の発展に寄与した。昭和4年4月1日、39歳で没。
江戸川乱歩(えどがわ・らんぽ)
推理小説家。1894年、三重県生。早大卒。本名は平井太郎。筆名は、19世紀の米国の小説家エドガー・アラン・ポーをもじったもの。多彩な職業遍歴ののち執筆した『二銭銅貨』が「新青年」編集長・森下雨村に認められ、文壇デビュー。以後『D坂の殺人事件』『心理実験』『屋根裏の散歩者』『人間椅子』『陰獣』等怪奇な謎を秘めつつも科学的推理に基づく作品を次々と発表、また『怪人二十面相』等の児童ものでも幅広い人気を集めた。戦後は内外探偵小説の紹介・研究評論、江戸川乱歩賞の創設等、後進の育成にも力を注いだ。探偵作家クラブ賞受賞、日本推理作家協会初代理事長。1965年没、70歳。
横溝正史(よこみぞ・せいし)
推理作家。1902年、神戸市生まれ。大阪薬学専門学校卒業後、博文館に入社。森下雨村の跡を継いで『新青年』の編集長となり、海外推理小説の名作を紹介するかたわら、推理小説を執筆、『鬼火』『蔵の中』『真珠郎』などを発表。第二次世界大戦後、46年から47年にかけて『本陣殺人事件』と『蝶々殺人事件』を発表。戦前とは作風を一変する本格的トリック小説で、戦後の本格長編リバイバルの原動力となった。その後も『獄門島』『悪魔の手毬唄』などの力作を発表し、名探偵・金田一耕助は、江戸川乱歩の明智小五郎と並ぶポピュラーな存在となった。1981年没、79歳。
森下雨村(もりした・うそん)
編集者、翻訳家、小説家。本名岩太郎。1890年、高知県生まれ。早稲田大学英文科卒業後、博文館に入社。1920年(大正9)雑誌『新青年』を創刊して編集長となり、海外推理小説の翻訳を多数掲載すると同時に日本の作家の育成にも努め、江戸川乱歩、小酒井不木、甲賀三郎らを同誌で紹介して推理小説の興隆に大きく貢献した。1965年没。
岡戸武平(おかど・ぶへい)
小説家、ノンフィクション作家。1897年、愛知県生まれ。大阪時事新報記者時代には江戸川乱歩と同僚だった。結核のため新聞記者を辞め、全治後、小酒井不木の助手となり、「闘病記」の執筆を手伝う。また、耽綺社では、岩田準一とともに、書記を務める。その後、博文館に入社し、「新青年」「文芸倶楽部」の編集に従事。1929年、「小酒井不木全集」の編集に携わる。1935年、第1回直木賞の候補となる。戦後は東海地方の企業史執筆が多く、1960年愛知県文化功労者。1986年没。
耽綺社(たんきしゃ)
昭和2年(1927年)、小酒井不木の提唱により、江戸川乱歩、土師清二、長谷川伸、国枝史郎らと設立した作家組み合い。メンバーによる合作探偵小説の執筆などをしている。
怪人二十面相(かいじん・にじゅうめんそう)
江戸川乱歩の推理小説に登場する怪盗。1936年(昭和11年)から「少年倶楽部」連載の『怪人二十面相』に登場し、『少年探偵団』以下のシリーズで活躍。変装の名人で宝石や美術品をねらい、神出鬼没の行動で名探偵・明智小五郎や少年探偵団とわたりあう。帝都を荒らし回るが単なる盗賊ではなく、芸術家肌で独得の泥棒美学の持ち主。したがって殺人は犯さない。30巻以上のシリーズとなり、戦前戦後を通じて、少年少女の推理小説入門の役割を果たしている。
明智小五郎(あけち・こごろう)
江戸川乱歩の小説に登場する探偵。大正14年「新青年」に掲載された『D坂の殺人事件』で初登場。変装のたくみな名探偵として蜘蛛男(くもおとこ)や黒蜥蜴(くろとかげ)とやりあい、小林少年がひきいる少年探偵団とともに怪人二十面相とたたかう。映画、舞台、テレビにも登場。
少年探偵団(しょうねんたんていだん)
江戸川乱歩の明智小五郎シリーズに登場する探偵団。子供のみで構成されており、小林少年を団長として、名探偵明智小五郎を補佐する。1936年、少年倶楽部に掲載された小説『怪人二十面相』で初登場。少年を主人公とした冒険譚、変装や人物の入れ替えなどの奇術的なトリック、怪人二十面相の人気などが合わさって大評判となり、その後も年一作のペースで連載が続いた。その後、戦争の影響によって中断したが、終戦後の1949年に『青銅の魔人』で再開。1950年代からは映画化、テレビドラマ化もなされた。
紅蜘蛛(べにぐも)
小酒井不木の小説に登場する、女怪盗。
小酒井久枝(こさかい・ひさえ)
大正4年、小酒井不木が25歳の時に結婚した妻。海部郡神守村(現・愛知県津島市)の地主・鶴見楽太郎の娘。
名古屋から遠方にお住いの皆様へ
『科学する探偵』公演期間と同時期、名古屋では、avecビーズ公演『さよならの霧が流れる港町』、空の驛舎(from大阪)公演『かえりみちの木』、劇団あおきりみかん公演『秘密公表機関』、名古屋市文化振興事業団『暮らしの詩』等、いくつもの観逃せない公演があります。遠方の皆様も是非この機会に、ハシゴ観劇に名古屋まで足をお運びください。「手羽先」、「味噌カツ」、「味噌煮込み」、「台湾ラーメン」、「ひつまぶし」等、名古屋メシも是非!
【特報】『科学する探偵』と同時期にナビロフトで公演する、空の驛舎(from大阪)『かえりみちの木』に、『科学する探偵』のチケット半券持参で、一般チケットを前売:3,000円を2,500円に、当日:3,300円を同じく2,500円に割引します(ユース、高校生以下チケットの割引はありません)。是非この機会に、両公演併せてお楽しみくださいませ(割引は空の駅舎公演のみです。『科学する探偵』公演の割引はありませんのでご注意ください)。
空の驛舎『かえりみちの木』
■日程:2018年
2月24日(土)19:30 ★
2月25日(日)15:00
※24日は終演後にアフタートークがあります。
■料金
◎一般=前売3,000円/当日3,300円
◎ユース(22歳以下)=2,000円
◎高校生以下=1,000円
作・演出:中村ケンシ
昨年9月にスタートし、関西の実力派劇団が相次いで初来名、ハイクオリティな舞台をお届けし続けている伊丹想流私塾とナビロフトの交流企画《Visitors》、いよいよラストバッターを迎えます。新たな地平を目指す関西の実力派・空の驛舎が、新作『かえりみちの木』を携え、ナビロフトに初登場、初来名です。
メディア情報
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エンタメ特化型情報メディア SPICE
天野天街&はせひろいち スペシャル対談!〈小酒井不木〉を題材とした公演を名古屋で行う二人が語り尽くした。
中日新聞 2018年2月14日夕刊
ステージナタリー
名古屋の“演劇力”集結、愛知出身の小酒井不木を巡る「科学する探偵」
ナゴヤ劇場ジャーナル
2018年2月号
SPICE|エンタメ特化型情報メディア
佃典彦、天野天街、火田詮子、小熊ヒデジら出演、はせひろいちの作・演出で『科学する探偵』
朝日新聞2018年2月19日夕刊